花粉症に効く入浴法
花粉症に効く入浴法
【POINT】
シャワーやお風呂で、花粉をしっかり取り除きましょう。
・帰宅したら、すぐシャワー・お風呂で花粉を除去。すぐにベッドに寝ころんだりはしないように。
・「湯気」に鼻づまり解消効果アリ!ドイツやフランスで行われている療法です。
多くの日本人が悩まされれる症状のひとつと言えるでしょう。
特に春先の花粉症はスギ花粉によるものです。
アレルギーとは、体を守る免疫機能が、本来、体に害が少ないものを敵と間違えることで起こる過剰な防御反応です。
この原因となる物質を「アレルゲン」と呼びます。
花粉症シーズンには、花粉症の薬を常に使用しているという方もいるかもしれませんが、
根本的な治療ではありませんし、場合によっては副作用なども考えられます。
花粉症対策の基本はアレルゲンとしての花粉の除去です。
外出をすると、衣服の他、髪や顔、その他露出している部分に花粉が付着します。
このままではアレルゲンである花粉をそのまま室内に持ちこむことになります。
帰宅したらまずは着替えて、花粉を室内に持ちこまないことです。
髪や顔など体に付着した花粉を除去するにはシャワーやお風呂が有効です。
帰宅後、着替えたらすぐに入浴するとよいでしょう。
髪に付着した花粉もしっかり洗い流すようにします。
入浴せずにそのまま布団に入ると、髪や体に付着した花粉をそのまま布団に持ちこむことになります。
布団に花粉を持ちこむと、夜間にもアレルゲンと接触することとなり、花粉症が悪化することになります。
このとき、注意するのは、シャワーやお風呂の湯を熱くしすぎないこと。
42℃を超える湯で入浴すると、アレルギー症状を悪化させるヒスタミンという物質が生まれることが研究でわかっています。
*お風旨の「湯気」に、鼻づまり解消効果が
また、お風呂の「湯気」にも花粉症の、特に「鼻づまり症状」をやわらげる効果があると考えられます。
花特症による鼻づまりは、鼻の粘膜の充血によるものなので、お展呂に入って血流をよくし、
温かな湯気を吸い込めば、鼻づまりも一時的に解消します。
湯気を吸い込むことは気道に適度な湿り気を与えますし、気管の異物を排出させるための繊毛運動を正常化するのです。
湯気の吸入はドイツやフランスなどではよく行われている温泉療法の一種です。
また、お風呂は鼻づまりだけではなく、他の症状もゃわらげてくれる可能性があります。
最近の研究では、顔面へのネブライザー療法(薬品を含んだ湯気をあてる治療法)で
花粉症の症状である涙目、目のかゆみ、顔の乾燥感が改善したという研究報告があります。
昔からの眼科での処置として、蒸しタオルや器具で目を温める「温罨法」という方法もあります。
これらの報告を踏まえると、お風呂に入って湯気が顔にあたることで、目や顔の症状が改善するということも考えられます。
【最高の入浴法】 日本入浴協会 理事 早坂信哉 博士(医学)
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