疲労回復の効率を上げる入浴法

こんにちは。日本入浴協会です。
今日は、疲労回復の効率を上げる入浴法について簡単にお話したいと思います。

このことを念頭に置き、実際にはどのような入浴法であれば
安全に、効果的に疲労回復を行えるのかを考えてみましょう。

まず、一番大切なこと。基本的ではありますが、「湯船に浸かる」ことです。
最近はシャワーだけで済ませてしまう人が多くなっているようですが、
それでは体温も十分に上がらず、静水圧や浮力の効果も得られません。

そしてお風呂による疲労回復を目的とした場合、十分な体温上昇(具体的には約0.5~1℃程度)、
血流アップによる老廃物の代謝、副交感神経の刺激による心身へのリラックス効果などを目指していきます。

まず、浴槽に入る時のポイントは3つ。
1つ目はお湯の温度、2つ目はお湯に浸かる時間、3つ目はお湯の水位です。

温度は40℃前後に設定します。これは幅広い年齢層・体力層に低リスクで、
交感神経優位にならずにリラックスしながら、ゆっくりと浴槽に浸かっていられる湯温です。

次に水位は、お湯に肩までつかる全身浴
銭湯や温泉などの深風呂では静水圧の効果から、
湯上がりの血流アップも期待できます。
(但し、全身浴は胸まで水圧がかかるため、心臓や呼吸器の病患の方は主治医へ相談して下さい)

お湯に浸かる時間は10~15分間ほどです。
これにより、心身に大きな負担をかけず、体温が0.5~1.0℃上げる状態にまでもっていけます。
そうなると、身体がポカポカして、浴槽内でも顔や額が汗ばんでくるので、これが目安となります。

この3つのポイントにプラスして、薬草湯や入浴剤で香りを嗅ぎながら、
あるいは好きな銭湯に出かけたりして、さらなるリラックス効果を狙うのもありです。
ちなみに銭湯や温泉などの大きな湯船に入ると、
リラックスに関する脳波が出るという研究結果もあります。

入浴中に心臓の拍動が上がってきてちょっと息苦しい感じがある場合、
交感神経優位に転換して逆に血圧が上がっていることもあるので、
浴槽から出て休むことが必要となります。
心臓、血管、呼吸器などに病患がある場合、特に注意が必要です。

次に入浴後ですが、素早くタオルで体を拭き、体が冷えないうちに毛布や布団などにくるまって横になり、
安静を保つことがポイントです。体温がいい形で保たれ、より入浴による疲労回復効果を享受することができます。

欧州での温泉療法ではよく行う手技ですが、
このお風呂上がりに毛布にくるまって安静にする時間は、なんとも言えない心地よがあります。

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