意味がない間違いだらけの入浴法

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その入り方では、意味がない間違いだらけの入浴法

私たちは、学校で「お風呂の入り方」を学ぶわけではありません。
ほとんどの人が自分の好きなように入浴していると思います。
しかし、その中には、医学的にあまり効果的でないものもあります。
ここでは代表的なものをいくつか紹介しましょう。

「シャワーだけ」では意味がない

仕事でクタクタに疲れて帰った日は、浴槽にお湯を張るのも面倒なものです。
そんなとき、シャワーだけ浴びて、さっさと寝てしまいたくなるという気持ちはわかります。

しかし、それはあまりにももったいないこと。
残念ながら、シャワーだけでは健康効果はほとんどありません。
「どうしても時間がない」、「お湯を張る気力がない」というときは、
足湯を取り入れることをおすすめします。
体や髪を洗うときは椅子に座り、お湯を溜めた風呂桶や洗面器に足を浸けておくようにすると、
ただシャワーを浴びるよりもずっと疲れがとれやすくなります。

温度はすこし熱めの43℃くらいに。さらに炭酸系の入浴剤を入れると、より体が温まり血液の流れもよくなります。
疲労回復には、血液の流れをよくして体に溜まった疲労物質の排出を促すのが一番。
時間がないときは、足湯が効果的です。

「半身浴」にほとんど健康効果はない

かつて半身浴がブームになったことがありましたが、「半身浴ならでは」という特筆すべき健康効果はありません。
基本的には全身浴をおすすめします。
そもそも、半身浴では入浴にとって重要な「温熱作用」の効果が半減してしまいます。
しっかりと全身でお湯に浸かったほうが体は温まり、血流もよくなります。
「静水圧作用」も全身浴のほうが強くはたらきます。
下半身に、より大きな水圧をかけることで、むくみの解消につながります。
また、半身浴は水面下にある体の体積も小さくなるので、浮力作用も小さくなります。
つまり、半身浴は、文字通り、すべての入浴効果が全身浴の半分になるのです。
肩こりなどの痛みにも、半身浴より全身浴のほうが効果的という研究結果もありまた。

ただし、本を読むなど、風呂場でのんびり過ごしたいという方もいるかと思います。
その場合は、のぼせにくく、体への負荷も低い半身浴がよいでしょう。
また、全身浴で息苦しく感じる場合や、心臓や肺に疾患のある方の場合は、全身浴では負荷が高い可能性もありますので、
半身浴がよいことがあります。入浴法は医師と相談することをおすすめします。


お風呂で汗をかいても「ダイェット効果」はほとんどない

熱いお風呂に浸かって汗をだらだらと流すと、かなりのダイエット効果があるように思うかもしれません。
しかし、結論から言うと、お風呂だけでは、あまりダイエットはできません。
確かにお風呂に長く入ると汗をかきますが、これは運動のときとは違う仕組みによります。
私はお風呂でかく汗を「受け身の汗」と呼んで運動のときの汗と区別しています。
運動のときは、自分の脂肪を燃焼させて体を動かし、結果として体温が上がりますので汗を出して体温を下げようとします。

一方、お風呂の場合、脂肪を燃焼させているわけではなく、お湯から熱をもらって体温が上がるのです。
同じ汗でもお風呂の汗を「受け身の汗」と言うのはこの理由によります。
実際に、国が発表している身体活動の強さ(メッッ)を見ると、安静時が1とすると入浴は1.5です。
散歩が3.5ですから、散歩の半分弱の強さの活動ということになります。
このことからも、お風呂だけでどんどんやせる、ということにはならないでしょう。

ただし、間接的にダイエットにつながる効果もあります。
胃や腸が食べ物を消化するためには血液が必要ですが、この血液が分散してしまうと、消化がスムーズにいかないことがあります。
ここの作用を逆手に取って利用するのです。
お湯に浸かると、体が温まり、皮膚表面に血液が分散します。
そうすると、胃や腸のはたらきが抑制され、食欲を抑える効果があるのです。

また、食後に血糖値が高くなりすぎると脂肪となって体に蓄積しやすくなりますが、食
後の入浴に高血糖になるのを防ぐ効果があることが以前の研究でも報告されており、
この点からもダイエットにはある程度効果は期待できそうです。
ただし、もしお風呂上りに体重が0.5kgほど急に減ったとすれば、
それは汗が出て脱水になったためなので、きちんと水分を摂るようにしましょう。
このように、ダィエットにお風呂が役立つ部分もありますが、
それは「あっという間にやせる!」というものではありません。その点、注意が必要です。

【最高の入浴法】 日本入浴協会 理事 早坂信哉 博士(医学)

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